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Zの調教8 その後

プラットホームの端の人の疎ら辺りまで歩いてくると、
尻ポケのスマホが予想通り振動を始めた。
いつもの様に、指定した時刻にぴったりだった。
Zからだ。

「ご主人様、」と言って、一呼吸してから、
「今、家を出ました。ご指定の場所に向かいます。」
少し離れたところにいるらしい人のはなし声も聞こえる。
Zと初めて会ってから早くも一年以上は過ぎていたが
関係が一層深まり、奴隷が守るべきルールがいつかできて、、
Zは奴隷として、それを忠実に守るようになっていた。
これもその一つだった。
「会う日」には家を出たら、すぐに連絡しないといけない。
「外で電話して、必ず『ご主人様』と入れて話始めるんだぜ。」
と言うと、最初はひょっとして聞かれると恥ずかしいと考えて、
「家を出る前に電話してもいいですか?」とオズオズ言ったが
「勿論、駄目だ。」と一言で却下した。
元々は、外で「ご主人様」と言わせるのが意図だったからだ。
しかし、最近は、大胆になって、人の声が聞こえるような所で
「ご主人様!」と繰り返していうくらいになっていた。
「じゃ、いつもの様に先に行って待っているんだぜ。」と言うと
「わかりました。ご主人様!」とハッキリ言うのを聞いて、
「じゃ、な」と言って、電話を切る。

電車が来たので乗ると
土曜日の朝らしくあまり混んでいなかった。
Zの方は地下鉄で一直線だから先に約束の天王寺美術館に着くと
前の広場の隅にある茂みのところで待機の姿勢に入る前に、
今度はメールを送ってくる。
さり気なく、手を後ろに組んで、直立する姿勢をとって、
「到着して、お待ちしています。ご主人様。」と送ってくる。

初冬の天王寺公園は木々の色が黄色に変わり始めていた。
土曜日なのに、家族ずれの行楽客はまだ多くは見られなかった。
背の低い草花が咲く歩道を歩きながら、メールをチェックした。
やはり到着のメールが送られてきていた。
スマホを尻ポケに戻して美術館の方へゆっくりと歩いていく。
美術館の横から,陽当たりのいい広場を横切っていくと
石段のある正面入り口の反対側の木の茂みの下にZが立っていた。
近づいて行っても気が付かないで、命令通り斜め前方を見ている。
黒のカジュアルなコートを着て、襟にはマフラーをしている。
一見すると、誰か友人との待ち合わせのように見えると思う。
しかし、マフラーの下には首輪が締められて居るはずだ.
コートの下もスラックスのジッパーが下ろされて
勃起したちんぽが情けなくもコートを強く押し上げているのだ。
そんな姿を近くからマジマジと見ながら、まだ声をかけない。
Zは顔を上げて、周囲を見たい気持ちと心の内で争っている。
横から近づいてもう呼吸が聞こえそうな位置にきても
Zはそのまま俯いて真っ直ぐに黙って立っている。
コートの前の下あたりを触って、明らかに固い感触を触って、
耳に囁くように言う。
「恥ずかしいよな。こんな格好でこんなところで・・・」
初めてはっと気が付いたように、驚きを隠して、低い声で、
「ハイ、恥ずかしいです。ご主人様!」と顔を赤らめて言う。
右手でコートの前を触りながら、左手を首の辺りにもっていき、
首輪をわざとらしく触りながら
「似合っていて、お前らしいよな」と言葉責めをする。
すると突然、Zが真剣に感情のほとばしるような語調で
「ご主人様、今日もぜひ調教をよろしくお願いします!」
と言い出したので、凄く可愛いと思った。
「うん、お前も元Sだったとは思えないようになったな。」
「ハイ、僕はもうご主人様の完全に奴隷です。本当です!」
軽くハグでもしてやりたい気持ちになったが
黙って親指を揃えさせて結束バンドできつい目に縛った。
Zは興奮していて、コートの前が少し持ち上がるほどだった。
今日は近くのラブホへ行く前に、寄っていくところがあった。
京都のKさんがSМのクラブをやめて、大阪の新世界に
少し前にSМのゲイバーを開店したそうだ。
2人を繋げてくれた恩人なので、挨拶に寄るつもりだった。
美術館の前の石段の横の坂を下りながら、人目をかすめて
言葉責めで興奮度を高めて、時々前を触ったりしていた。
Kさんの新しい店は動物園の正面入り口で右に曲がり、
高速道路の下の歩道を3分ほど歩いたところにあった。
店の横の通用口のインタホーンを鳴らすと、2階の窓が開いて
Kさんが覗いて、「ハイ、今すぐ下りていきます~」と叫んだ。
ドアが開いて、「あら、久しぶり、やっぱり続いていたんだ!」
と言いながら、ドアの内側の半畳ほどの狭い三和土に入れられた。
Zの方をジロジロ見て、腕が後ろへ回っているのに気が付いて、
「もういい奴隷になったみたいね。Sだったとは思えないね。」
と言いながら、Zの方は見ずに、こちらを向いて、
「触ってもいい?縛られて勃起しているのを見てみたいから・・」
「うん、いいよ。だんだんいい奴隷になっているから。」
と言うとコートの前を捲って、勃起したものを見えるようにした。
それをグッと握りながら「うん、いいものを持ってるからね。」
と言ってZの顔を下から除くように見上げた。
Zは恥ずかしそうに体を動かせたが、後ろ手に縛られているので
逃れようもなくKさんに黙って握られていた。
「仕込んでもらえれば、いい奴隷になると思ったけれど・・・、
固くっていいちんぽをしているでしょ?ほら喜んでいる・・」
とZの体を触りながら、本人を無視して、Zの話をしていた。
「もう奉仕もちゃんと出来るようになったかな。」
「うん、足も舐めるし、フェラは特にうまくなったよ」
とKさんにいうと、Zは嬉しそうに体を小さく動かした。
「じゃ、ありがとう。久し振りだし報告に寄せてもらった。」
「それはそれは‥わざわざ寄っていただいて、ありがとう。」
と言ってKさんと別れた。Zも無言で頭を下げていた。

Kさんのところから1分ほどでTサイドホテルがある。
このホテルは最新のシステムを取り入れたラブホで
係に会わずに部屋に誘導され、支払いも部屋のマシンでする。
利用者はほとんどゲイのカップルであまり気を使わない。
入り口のパネルで灯りのついている3階の部屋を選び
部屋番号の入ったカードを引き抜いてエレベータに乗る。
Zもその後を追うように入ってくる。
そこでポケットに入れてきた鎖を出して、Zの首輪に付ける。
鎖を引っ張りながら、コートの前をはだけて勃起したのを握る。
Zは声を出さずに思わず大きくタメ息をした途端、ガタンと
音がして3階に止まって扉が開いた。
驚いたことに、中年の男二人が下へ降りるエレベータを待っていた。
少し動揺したが、そのまま鎖を引いてエレベータから降りた。
2人は何か目配せをしていたが、気が付かないふりをして
鎖を引いた。Zはかなりパニクっているようだったが
どうせゲイの知らないカップルだと見切ったのか、すぐに
却って覚悟が決まったというか、吹っ切れたようだった。
部屋のドアへ向かって歩いているときには、、何故か不思議に
奴隷のプライドとでもいえるものを感じているようだった。

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プロフィール

bossy63

Author:bossy63
ボッシーという名前でSМ男児に体験談を書いています。
かなりの数になったので最初の頃のは読みにくく成っています。
それでこのブログをはじめることにしました。
ほとんど実際に体験した話です。