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Yの調教4 続「遠出をして」

車に戻ってドライブを続けている。
峠を越えて、眼下に紀ノ川が奈良(大和)から和歌山(紀州)へ流れて
雄大なパノラマがフロントガラスいっぱいに初夏らしく明るく広がっている。
道路はよく整備されているが急傾斜の坂道で曲がり角が次から次へと現れる。

「ご主人様」とハンドルを握り、前を見ながら独り言のようにYが話している。
「今回はすごく辛かったです。もう3日くらい前から煮詰まっていました。
もう完全に煮詰まって、仕事中でも勃起がなかなか治まらなくって・・・」

「ご主人様」と言うと何か芝居がかっているように聞こえるが、
Yの場合はもう何百回、何千回といっているので、ごく自然に口にする。
Yとは初めて会ったその日からお互いに何か妙に惹き合うものがあった。
帰り道で、Yが急に、自分の本名を自分から明かしてきたので、
「俺は・・」と話そうとすると、どういうつもりかそれを遮って、
「ご主人様、ご主人様は僕にとってはこれからもご主人様ですから、
教えてもらわなくて大丈夫です。」
とニコッと笑ったのがなんとも可愛かった。
その後、長い時間が経っているので、今では本名も知っているが、
それ以来かわらず「ご主人様」とごくごく自然に言う。

ところで、Yとの二人だけの秘密の世界では
会っていない時にも厳守されている官能のルーティンがいくつかある。
Yと会うのはお互いの仕事の都合もあって、土曜日が多い。
3週間ほど前には、メールでスケジュールを調整して日時を決定する。
そして、当日を100%楽しむために、その前一週間はオナニーを禁止する。
すると、1週間前の土曜日の夜になると、必ずメールで、
「明日からオナ禁に入ります。」と確認と報告をしてくるようになっている。
大学生のころ、Yはほとんど毎日オナニーをしていたから、この1週間が辛い。
スタートから2日もすると、もう辛くなり、泣き言を入れてくるのが常だった。
そこで、新しいルールを決めて、確実に命令を守っているかどうか、
ありのままの状態を正直にその日のうちに報告させることにした。
ほとんどの場合、全裸で興奮している自撮りの写真が添付されている。
最初は新幹線のトイレで自分の写真を撮るのですら、「シャッター音が・・」
といって、すごく狼狽していたのに、今ではその一週間は毎日考えて、
凝った刺激的な画像を送ってくるようになっている。勃起写真もいろいろな
角度や上下からの興奮を撮っている。スーツでビシッと決めて、
股間から勃起したちんぽを出した写真も送ってくる。夜飲み会などで
酔っぱらってしまう恐れのある時は朝に万が一のために取るようだ。
今回も、勿論一週間前から寸止めまでの禁欲で報告を送ってきていた。
「煮詰まっている」というのは、そんな状態で「出したい、出したい」と
思って一日中勃起している状態になり、油断すると人と話している時も
相手とは関係なく勃起がはじまり、隠すのに一苦労だったようだ。
さらに、運悪く出張が多く一人寝が続いて余計興奮が高まったようだ。
こんな話題にはあまりのらないで突き放して聞いている。

車は麓近くで、紀伊半島を縦断する建設中の京奈和道の開通部分にのった。
この道路は京都から奈良を通って和歌山の先端まで入っていくが、
今日は奈良方面へ向かって橋本から高野山の麓の古い神社へ行くつもりだ。
道は山並みの中腹を切り拓いて作られているため、高原道路といっていい。
未だ全通ではないので、ところどころ軽四輪でフルーツを売っている。
高台の空気があまりに気持ちがいいので、車を停めてみることにした。
こんな時には全然拘束していないが、Yは明らかに勃起させている。
その気で見れば前がかなり盛り上がっているし、顔も赤ら顔になっている。
売り手のおじさんと話をしている間も、直立といっていい姿勢で立っている。
これは、本人には露出をしているように何故か感じられるようだった。
Yはその間、一言も話さなかったが、、車に戻ってドライブを再開するとすぐに、
片手でジーンズのファスナーを下ろして勃起したものを引っ張り出した。
対向車も通っているが、かまわずにピクピク動かしている。
ついつられて手を伸ばして、グッと握ってやると、「ご主人様!」と甘えてくる。

高速道路を下りて山の方へ入って行くと、
突然とてつもなく大きい楼門のある古社が現れる。丹生津姫神社という。
白黒二匹の犬と共に、弘法大師をあの高野山へ導いたという神を祀っている。
田舎の山中にこんな大きな神社があるのかとも思うような歴史遺産だ。
それでも、平日は静かで境内では人目のない物陰があちこちにある広さだが
この日は土曜日なので観光バスも何台も停る賑わいで、本殿へ進むと、
目の前で神官が祝詞をあげて、新郎新婦が神妙に畏まっている、結婚式だ。
こちらも二人手を合わせてお参りをすましたが、なんとなくほのぼのしたような、
残念なような気持ちで車に戻った。実際、さっき神社に着いた時には
口に出しては言わなかったが、Yも何か起こるかもと期待したようだった。

もと来た道を戻って、昼前だけれど食事は後回しにして、
Yが「煮詰まっている」ので、紀ノ川沿いのラブホの一つへ直行することにした。
国道を行くと、銀色の建物が畑の真ん中に文字通りぽっつんと立っていた。
「あれにしようか?」というと、「ハイ」といって、1本道を通って入り口で下りる。
Yは珍しく急いで中へ入って行くと、パネルから点灯している部屋を選んだ。
二人が部屋へ歩いて行こうとすると、受付口のような小さい窓が開いて、
「お客さん、男の人同士ですよね。男の人二人はうち駄目なんです!」
とおばさんのガラガラ声でつっけんどんに断られた。
ゲイを嫌うというより、警察の指導で麻薬の違法取引等を避けるために
男二人を断るラブホは意外と郊外には多い。
こんな時はすぐにヘンに抗わずに引き下がる方が無難だ。

また国道に戻ったが、勢い込んでいたので、
少しテンションが下がったので、今度はまず昼食を食べることにした。
しばらく行くと大きい掘立小屋風のラーメン店を見つけた。
店内に入ると予想通り曲がりくねったようなカウンター席だった。
ラーメンを食べながら適当に話をしていたがYは勃起しっぱなしだった。

ラーメン店を出てすぐに、紀ノ川の土手道沿いにこぎれいラブホを見つけた。
今度は無事に部屋へ入れたので、ドアを閉めるとYに服を脱ぐように命じた。
その間に白い綿ロープを取り出し、滑る音をわざとらしく出して準備を始める。
全裸のYの腕を捩じるように背中に回して組ませると、ロープで腕を固定して
背中から首の両側で割って、顎を触って上げさすと首下で結び目を作りあげ、
ゆるすぎず,締まり過ぎずに十分注意をしながら亀甲縛りを始めた。
今日のようにМが「煮詰まって」積極的になっているときは縛りは生きてくる。
亀甲縛りは時間がかかるが、体の部分部分を触ったり捻ったりするので、
適度に口責めをいれると、Mの被虐感はグイグイと上がり勃起も跳ね上がる。
縛り終えると目隠しをして、少し体を離して、音も出さずに、無言で観察する。
Мは大概この時の孤独感に弱い。Yも声に出して「ご主人様!」と探り出す。
それでも放っておくと、「ご主人様!ご主人様!」と本気で叫んでくる。
黙って近づくと触らないようにして、痛いほど勃起して動いているちんぽを掴む。
そんな恥ずかしい恰好なのに、嬉しそうに「あっ」と声を出す。
その顔の近く、口の近くで、息が顔に当たるくらい近づくがキスをしない。
Yは口をパクパク動かせて触ろうとするが、その肩を邪険に押して跪かせる。
全裸になると、亀甲縛りをした奴隷に体中を舐めさせる。目隠しされているので、
奴隷の触感は鋭くなり、被虐感は見えているよりもさらに強くなってくる。

その日も最後には首輪に鎖をつけたYを
部屋の真ん中に仰向けに寝させて、その顔を跨ると、Yは言われなくても
顔を擦り付けて来て、自分のちんぽを握り、しごきながら、懸命に
「ご主人様イチ!」「ご主人様ニ!」「ご主人様サン!」と大きい声で数えだす。
訓練にかなり長い時間がかかったが、今では確実にタイミングがあっている。
「ご主人様5!」というと同時に腹の上に大量に射精する。
どちらが出しても、ご主人様と奴隷と言う関係は変わらずに続いて行く。
が、この射精後のシーンについては改めていつか書くことにすると思う。

おわりに
SМプレイの好みは千差万別だからいろいろあるが、
Sの中には絶えず新しい相手を求めて、できれば、SМプレイをはじめるまでに、
会って話をするのは興醒めだから、何にも知らないで始めたいという人もいる。
だから、新しい相手を探すのは苦労だけれど一回きりが新鮮でいいんだという。
ここに書いたYとの関係はその対極にあるといってもいいのかも知れない。
そんなこともあるので、一日をドキュメンタリー風に書いてみた。

★★★
SМの奴隷調教のハンドブックのつもりで、ブログをつくりました。
この体験談と相乗効果があればと思っています。
http://club21.org/cgi-bin/topn4/vroom.cgi?040
ご意見をお聞かせください。
ボッシー

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プロフィール

bossy63

Author:bossy63
ボッシーという名前でSМ男児に体験談を書いています。
かなりの数になったので最初の頃のは読みにくく成っています。
それでこのブログをはじめることにしました。
ほとんど実際に体験した話です。